vol.1139 「綺麗な商品をお客様に」
八丁櫓 中村 英太郎
ある日曜日、家族連れのおばあちゃんが、上にぎり御膳を注文されましたが、料理が席に着いた途端、娘さんが「お鮨を半分に切って下さい。」との事。「ネタが大きく、おばあちゃんが噛み切れない」とおっしゃいました。調理場に「半分に切って下さい。」と伝えたところ、沖君が「ハイ!」と返事をしてくれました。それから時間が経ち…そろそろかな…そろそろかなと…そして鈍い声で沖君が「お願いします!」と出されたお鮨は、見事に半分の大きさで、しかも綺麗に握り返してくれていました。
そのお鮨におばあちゃんは大変喜んで下さいました。お帰りの時には、娘さんが「半分のお鮨を握って下さってありがとうございました。」とお礼を言われました。 鮨を半分に切るのではなく、もう一手間かけて握ってもらい、これも山本調理長を始め調理場の皆さんの≪綺麗な商品をお客様に≫との対応の結果だと思います。そしてそのことによって私たちホールスタッフは、お客様と会話が弾むんですよね!
お年を召された方への配慮はこれから重要になると思います。色々試行錯誤を重ねサービスの向上に努めます